【小田急電車火災検証】不運が重なり電車に燃え移った?!
走ってる電車に?屋根に?どうして?
9月10日、小田急電車の屋根が近隣の火災のもらい火をして、焼けるという事故がおこりましたが、このニュースの一報を聞いて「なんで??」と原因はなに?と不思議に考えていました。
1日たって11日のニュースで解説していたのをまとめてみました。
さくっと言うと、
小田急沿線の建物の火事が、電車に燃え移った。
電車は緊急停止システムにより停車中だった。
こんな感じです。
10日、東京都渋谷区代々木にあるオザキボクシングジムから出火。
すぐそばには小田急線の線路がありました。
しかし、線路を走行中の電車に燃え移ったのではありませんでした。
消火活動を行うために、走る電車を停める必要があり「緊急停止ボタン」を警察官が押します。
緊急停止ボタンが押されると、電車は強制的に停められます。これは運転士が停める作業をするのではなく、システムとして発令されます。
自動車のブレーキを踏んでも、その場ですぐ止まらないのと同じく、電車も強制的にブレーキがかかったても止まるまでに距離が必要です。
この距離が、不運の始まりでした。
結果的に止まった場所が、火災発生の建物の横だったのです。
緊急停止ボタンは、なぜ押されたのかという原因までは運転士はすぐには知りえないことです。
もらい火で電車の屋根が燃えていきます。まだ乗客は乗ったままでした。
消防士が延焼を見つけ「開けて! 開けて!屋根燃えてる」と叫ぶ音声が入っている映像が、ニュースでも使われていました。
それで、緊急停止中だった電車から乗客は降りることができたのです。
火災の現場写真も、ことのなりゆきもツイッターで多く上がっていましたが、避難するときの「集団心理」について言及されている方がいて、パニックの次に怖いのは集団心理と感じました。
「座ってる一角、だれも立たないから『まぁ、イイか』と思ってたら『避難して!』って。マジ集団心理コワイ」
他の人が動かないから、大丈夫なんだという心理がこわいと言及していました。
日本では日頃そんなに危険にさらされることはないので、とっさに「危険」と判断ができないんですね。
電車は燃えないものとなんとなく思っていた
「電車の屋根なんて、燃えるの?」と疑問を感じます。
なんとなく燃えないものと認識していますが、自動車でも燃えますし、実際に電車の火災もありましたし、電車の火事というのは想定外のことではないのです。
しかし、この電車の屋根は鉄板などの金属製ではなく、樹脂製でした。
火の子が飛んできたら、着火してしまう素材だったのです。これが不運2。
これら、不運1と不運2が引き起こした今回の小田急電車「もらい火」火災でした。
このもらい火事故で、「緊急停止ボタン」のあり方について考えなおす観点があると見られています。
現在の緊急停止システムは「とにかく、すぐに停める」という働きです。
なので今回のように、火事場のすぐ横に止まってしまった。
ニュース内では「どのような危険を避けたいので、緊急停止ボタンを押すのか?」というところまで必要になってくると危険回避に詳しい方の意見がありました。
こんな判断ができるようになるには人工知能(AI)の分野なのでしょうかね?
外注産業では、「音声を認識するための音声募集」とか「チャットやメールでの人工知能との会話する仕事」などという仕事もあり、人工知能との会話がより人間らしい会話に近づける研究が行われています。
一昔前に比べると、iphoneのsiriとの会話も格段に違いが出ています。
こちらの発話を聞き取る能力も上がり、ジョークで返してくることもあります。
先日、siriに「3分50秒後にタイマーかけて」とお願いすると「なんだかそわそわしますね」と返してきました。
「アンタ、そんなこと言うんだ」と驚きました。
電車火災の火元となったオザキボクシングシム
今回の火災の火元のオザキボクシングジムですが、
火災から2日たちましたがHPは復旧していませんでした。
出典:オザキボクシングジムHPより
負傷者がいないことが、不幸中の幸いと言えます。
今回の火災の被害にあわれた皆さんにお見舞いを申し上げます。